靖江日语-イソップ寓話-病気のライオン

 年老いて、獲物を獲れなくなったライオンが、策略によって獲物を獲ろうと考えました。彼は洞穴の奥に横たわって、病気のフリをしました。そして自分が病気であることが、世間に知れ渡るようにと画策しました。 ほかの獣たちは、お見舞いのため、一匹づつ、洞穴へとやって来ました。すると、ライオンは、やって来た獣たちを、片っ端からむさぼり食いました。こうして、多くの獣たちが姿を消してしまいます。 このカラクリに気付いたキツネが、ライオンのところへやって来ると、洞穴の外からライオンの加減を尋ねます。 「どうも具合がよくないんだ」 、ライオンはそう答えると、更にこう言いました。 「ところで、なぜ、お前は、そんな所に立っているのだ? 話が聞こえるように、中に入ってこい」 するとキツネがこう答えました。 「だって、洞窟の中へ入って行く足跡はたくさんあるのに、出てくる足跡が一つも見あたらないんですから」 【教訓】 他人の災難は人を賢くする。